ESXi6.5/ESXi7.0でのRDM設定
2018年8月6日 ( 2023年12月11日)
この記事では、ESXi6.5/ESXi7.0でRDM(Raw Device Mapping)を設定します。
ESXi上の仮想サーバに写真や動画の各種データを保存しているのですが、仮想サーバで利用するディスクは、仮想ディスクのvmdkファイルとなります。
バックアップはもちろんとっていますが、万が一ESXiが破損してしまった時にHDDを抜いて他の機器に接続してもそのままではデータを取り出せないのも嫌なので、vmdkファイルではなく物理HDDを直接割り当てる機能であるRDMでマッピングファイルを作成して、直接HDDに書き込みます。
HDDの識別子確認
ESXiにssh接続して、以下のコマンドでHDDの識別子を確認します。
Terminal
[root@esxi:~] ls /vmfs/devices/disks/
t10.ATA_____ST2000DM0012D1ER164__________________________________Z4A08J89
t10.ATA_____TOSHIBA_THNSNJ128GCSU___________________________64IS100AT7DW
t10.ATA_____WDC_WD30EZRZ2D00GXCB0_________________________WD2DWCL7K4RPLA3U
t10.ATA_____WDC_WD40EZRZ2D00GXCB0_________________________WD2DWCL747VPAHCJ
上記のリストからファイル名を頼りにt10.ATAで始まるHDDの識別子をメモします。今回は上から3つ目のWestern Digitalの3TBのHDDを対象とします。
マッピングファイルの保存場所の作成
以下のコマンドでマッピングファイルの保存場所を作成します。保存場所はどこでも良いですが、今回は分かりやすようにデータストアの直下にrdmディレクトリを作成します。
Terminal
[root@esxi:~] cd /vmfs/volumes/datastore1
[root@esxi:~] mkdir rdm
マッピングファイルの作成
以下のvmkfstoolsコマンドで物理HDDを仮想HDDにマッピングするvmdkファイルを作成します。
Terminal
[root@esxi:~] vmkfstools -z /vmfs/devices/disks/t10.ATA_____WDC_WD30EZRZ2D00GXCB0_________________________WD2DWCL7K4RPLA3U /vmfs/volumes/datastore1/rdm/WD2DWCL7K4RPLA3U.vmdk
仮想マシンへの割り当て
新規仮想マシンの作成や仮想マシンの編集時に「既存の仮想ディスクを使用」を選択し、上記で作成したvmdkファイルを指定します。
終わりに
RDMで物理HDDをマッピングすることで、仮想マシンから直接物理HDDを操作することができるようになりました。
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