ESXi上のdocker環境(Photon OS)構築
2020年7月20日 ( 2022年11月25日)
ESXi上でDockerを稼動させるために、Photon OSをESXi上に導入します。 本記事では、ESXi上にPhoton OSをインストールして、Docker及びDocker Composeを利用できるようにします。
Photon OSとは
Photon OSはVMwareのインフラに最適されたオープンソースのLinuxコンテナホストです。以下のような特徴があります。
- VMware hypervisor向けに最適化
- コンテナのサポート
- tdnfによるパッケージ管理
- セキュリティ強化
hypervisor向けに最適化されているとのことなので、他のLinuxディストリビューション上にDockerをインストールする方法よりオーバヘッドが少ないと思います。
Photon OSのダウンロード
今回は、ESXi上にインストールするので、ダウンロード対象として、OVAファイルかISOファイルの選択肢があります。
Photon OSのOVA、ISOは以下の特徴がありますので、今回はESXi環境向けにチューニングされたOVAファイルをダウンロードします。
- OVAインポート: プリインストールされたPhotonOSを取得します。OVAはESXiで簡単にインポートでき、ESXi環境向けにカーネルチューニングがされています。プリインストールされていないパッケージはtdnfを使用してインストールします。
- ISOインストール:通常のlinuxのインストール方法と同様です。
以下のリ ンクからOVAファイルをダウンロードします。 今回は、 OVA-hw13_uefiを選択します。 Downloading Photon OS · vmware/photon Wiki · GitHub
Photon OSのインストール
ESXiのWebUIから新規仮想マシン画面を開いて、「OVFファイルまたはOVAファイルから仮想マシンをデプロイ」を選択して、インストールを進めます。 OVAファイルからのインストール手順は、基本的に「次へ」に進んでいく形なので、省略します。
Photon OSへの初回ログイン
OVAでインストールしましたので、rootのパスワードが指定されています。初回ログイン時にパスワード変更が促されますので、適宜変更します。 初回ログインのデフォルト設定は以下の通りです。
設定 | 値 |
---|---|
ユーザ名 | root |
パスワード | changeme |