VMware vSphere Hypervisor 7.0 (ESXi7.0) インストール

2020年10月19日 2023年12月11日

2020年の4月にVMware vSphere Hypervisor 7.0 (以下、ESXi7.0とします) が新しくリリースされていましたので、遅ればせながらも自宅サーバ環境をESXi7.0へ更新しました。

そこで今回は、ESXi7.0のインストール手順を備忘録として残します。

ハードウェア構成

私の自宅サーバ環境のハードウェア構成は以下の通りです。

当初はIntel CPUでしたが、パーツの入れ換えをしている内、AMD CPUになりました。昨今は、低価格で多くのコア数が搭載されているCPUが多くてとても嬉しいです。

パーツメーカ製品名
(リンクはAmazon)
備考
CPUAMDRyzen5 2400G4コア8スレッド
CPUクーラーAMDCPU付属
マザーボードASRockA320M-ITX 小型のサーバにしたかったので、Mini ITX
メモリCrucialW4U2666CM-8GPC4-21300 8GB x 2枚
ストレージ(SSD)Samsung860 EVO 500GB500GBの2.5SSD、ESXi本体のインストール先
ストレージ(HDD)Western DigitalWD40EZRZ-RT24TBの3.5HDD、ESXiのRDM用(主にデータ置き場)
ストレージ(HDD)Western DigitalWD30EZRZ-RT3TBの3.5HDD、ESXiのRDM用(バックアップ保存先)
電源オウルテックAS-500もう販売していないかも
ケースRAIJINTEKMETIS PLUS BLACK小型だけど色々つめこめる
ケースファンサイズSU1225FD12M-RHP静音化のためMETIS PLUSのケースファンと交換

ESXi7.0のダウンロード

以下のサイトにアクセスして、ログインします。ESXi7.0のインストーラのダウンロードにはMy VMwareアカウントが必要になるため、作成していない場合は作成します。

VMware vSphere Hypervisor の無償ダウンロード

esxi7-download01

初めてダウンロードする場合は、製品の登録が必要になるので、「登録する」ボタンを押下します。

登録後は下部にダウンロードリンクが表示されますので、そこからダウンロードします。 なお、ESXi7.0のライセンキーも同ページにありますので、こちらもメモしておきます。(ライセンスキーは後で使います)

インストールメディアの作成

ダウンロードしたisoファイルをCD-Rに書き込みます。 私の環境はmacなので、isoファイルを右クリックして、「ディスクイメージ”xxx.iso”をディスクに書き込む…」で作成しました。

ESXi7.0のインストール

  1. 作成したインストールメディアを外付けDVDドライブでサーバに接続して、サーバを起動します。CD-Rから起動していることもあり、少し待ちます。

  2. インストールを進めるか聞かれますので、エンターキーを押下します。

  3. エンドユーザ使用許諾契約の画面になりますので、内容を確認して問題なければ、F11キーを押下します。

  4. インストール先のディスクを指定します。今回は500GBのSSDにインストールします。

  5. PCのキーボードレイアウトの選択画面になりますので、サーバに接続しているキーボードのレイアウトに合わせて選択し、エンターキーを押下します。

  6. ESXi7.0のrootアカウントのパスワードを設定して、エンターキーを押下します。

  7. インストール開始前の最終確認です。インストール先として選択したディスクのデータはすべて消去されますので、問題なければ、F11キーを押下して、インストールを開始します。

  8. 一定時間経過するとインストール完了の画面が表示されますので、外付けDVDドライブを外した後にエンターキーを押下して、再起動します。

以上で、インストールは完了です。

ESXi7.0の初期設定

ネットワーク設定

ESXi7.0は初期状態ではDHCPでIPアドレスを取得するため、IPアドレスが動的になってしまいます。 今回は、サーバ基盤として利用しますので、IPアドレスを固定します。

  1. 起動後にF2キーを押下して、rootアカウントでログインします。

  2. 「Configure Management Network」を選択して、 Enter キーを押下します。

  3. 「IPv4 Configuration」を選択してEnter キーを押下します。

  4. 「Set static IPv4 address and network configuration」を スペースキー で選択して、 固定したい「IPv4 Address」及び「Subnet Mask」、「Default Gateway」を入力します。

  5. 入力が完了しましたら、エンターキーを押下します。

  6. escキーで設定画面を終了します。

  7. ネットワーク設定を反映するために、管理ネットワークをリスタートしてもよいかの確認画面が表示されますので、 yキーを押下します。

  8. esc キーを押してログアウトします。

  9. 画面に表示されている IPアドレスが今回設定されているIPアドレスになっていることを確認し、新規設定したIPアドレスでESXi7.0のWebUIにアクセスできることを確認します。

WebUIへのログイン

  1. 同じネットワーク接続されているPCからESXi7.0のWebUI(上記で設定したIPアドレスへアクセス)へログインします。Chromeでアクセスした場合、 警告が表示されますが、入力している IPアドレスがネットワーク設定で設定したものであれば大丈夫ですので、「詳細設定」→「~に進む (安全ではありません)」の順に押下して進みます。

  2. WebUIにアクセスした後に、設定したrootアカウントのパスワードを入力してログインします。

  3. 初回ログイン時のみ、「VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム」に参加するかどうかの確認ダイアログが表示されます。 参加したくない場合はチェックを外してから OK ボタンを押下します。 なお、この設定は後からでも変更できます。

ライセンス登録

  1. 画面上の「管理」→「ライセンス」→「ライセンスの割り当て」の順に押下します。

  2. isoファイルをダウンロードした際にメモしたライセンスキーを入力して、「ライセンスの確認」を押下します。

以上で、ライセンス登録の完了です。

ntpの登録

  1. 「管理」→「システム」→「日付と時刻」→「Edit NTP Settings」の順に押下します。

  2. 「NTP を使用 (NTP クライアントの有効化) 」を選択後、以下の設定して、保存します。

    • NTP サービス起動ポリシー:[ホストと連動して起動および停止します]
    • NTP サーバ:任意のNTPサーバ
  3. 「管理」→「サービス」→「ntpd」→「起動」の順に押下して、NTP デーモンを起動します。

終わりに

上記でESXi7.0でのサーバ環境が最低限整いました。 この後は、RDMの設定や実際に仮想OSのインストールを行ってサーバ環境を充実させていきます。

なお、まだHDDをRDMとしてESXi7.0から利用できるようにしていません。RDMの設定方法については、ESXi6.5/ESXi7.0でのRDM設定の記事で紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

Posted by mako
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