ElpyでのRPC Process のPythonバージョン
2020年10月19日 ( 2023年12月11日)
この記事ではElpyでのRPC ProcessのPythonバージョンに関するエラーについて記載しています。
エラー
ElpyのRPC Processは、デフォルトで~/.emacs.d/elpy/rpc-venv
に専用の仮想環境を作成しますが、環境よっては以下のエラーが発生して、仮想環境が作成できない場合があります。
Elpy needs the 'virtualenv' or 'venv' python packages to create its virtualenv. Please install one of them or disable the dedicated virtualenv with '(setq elpy-rpc-virtualenv-path 'current)'
原因の可能性の一つ
上記エラーはElpyが仮想環境を作成する際にデフォルトでpython
コマンドを参照しているのですが、以下のように対応するコマンド(virtualenvやvenv)が存在しない時に発生する場合があります。
python
コマンドのpythonが2系かつvirtualenvがインストールされていないpython
コマンドのpythonが3.3未満(venvが取り込まれていないバージョン)
対応
上記が原因の場合は、Python2のサポートも終了されていますし、Python3系をメインで使いますので、ElpyのRPC Processが使うPythonのバージョンをPython3系に指定します。
elpy-rpc-python-command
でRPC Processで参照するPythonを指定できますので、以下のようにpython3
コマンドを指定します。(python3
コマンドが無い場合は適宜Python3をシステムにインストールするか、存在するpython3.xのコマンドを指定してください)
(setq elpy-rpc-python-command "python3")
私は~/.emacs.d/init.el
に上記の設定を記載しています。
上記設定により、ElpyがPython3系のvenvを使ってRPC Process用の仮想環境を作成できるようになるので、エラーが解消します。
参考URL
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