Arch Linuxインストール

2018年5月20日

この記事ではbtrfsでのArch Linuxのインストール方法を紹介します。

ArchWikiにもインストール方法が記載されていますが、btrfsでのインストール方法等、自分の希望の構成に完全にマッチしていないので、いつも調べながら、インストールしていました。

何度も同じことを調べるのも手間なので、この記事でbtrfs構成でのArch Linuxインストール方法をまとめます。

この記事を参考にしながらインストールすれば、調べる時間も短縮できますし、これから私と同じような構成でArch Linux のインストールを行う人の助けになれば嬉しいです。

1.インストールメディアの作成

Arch Linux のダウンロードページの日本のサーバからisoファイルをダウンロードし、ダウンロードしたisoファイルをCD-Rに焼きます。

これでインストールメディアの作成は完了です。

2.事前準備

2-1.Arch Linux の起動と自動ログイン

インストールメディアをPCに挿入して起動すると、以下の画面が表示されますので、Arch Linux archiso X86_64 UEFI CDを選択します。

root ユーザーでログインされ、zshのシェルプロンプトが表示されます。

2-2.キーボードレイアウトの変更

デフォルトのキーボードレイアウトは US キーボードなので、以下のコマンドを実行してJISキーボードに変更します。USキーボードを利用している方は実行不要です。

# loadkeys jp106

2-3.起動モードの確認

今回のインストール手順はUEFIモードを前提としています。UEFIモードとBIOSモードでは多少インストール手順が変更となります。

インストールしたいパソコンがUEFIモードで起動しているかは、以下のコマンドを実行して、/sys/firmware/efi配下にefivarsディレクトリがあることを確認します。

# ls /sys/firmware/efi

config_table efivars fw_platform_size fw_vendor runtime runtime-map systab

3.パーティションの作成

3-1.インストールデバイスの確認

lsblkコマンドで対象のデバイスを確認します。

# lsblk | grep -v 'rom\|loop\|airoot'

NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda    8:0    0   8G  0 disk

今回は上記の結果からデバイスは/dev/sdaにあることとします。デバイスを間違って指定してしまうと悲しい結果になりますので、インストール対象外のHDDやSDDはパソコンから外しておいたほうが良いかもしれません。

3-2.パーティションの作成

今回は、以下のパーティション構成とします。

パーティションサイズフォーマットマウントポイント
/dev/sda1512MBvfat/boot
/dev/sda2全部btrfs/
以下のコマンドで上記のパーティションを作成します。
# sgdisk -Z /dev/sda
# sgdisk -o /dev/sda
# sgdisk -n 1:0:+512M -t 1:ef00 /dev/sda
# sgdisk -n 2:0: -t 2:8300 /dev/sda

3-3.パーティションのフォーマット

パーティションのフォーマットを以下のコマンドで実施します。

# mkfs.vfat -F32 /dev/sda1
# mkfs.btrfs /dev/sda2

3-4.パーティションのマウント

フォーマットが完了しましたら、以下のコマンドで/dev/sda2を/mnt ディレクトリに/dev/sda1を/mnt/bootディレクトリへマウントします。

# mount /dev/sda2 /mnt
# mkdir /mnt/boot
# mount /dev/sda1 /mnt/boot

4.Arch Linuxのインストール

4-1.mirrorの選択

/etc/pacman.d/mirrorlistを編集して、以下の日本のリポジトリを一番上に移動します。

## Japan
Server = http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/archlinux/$repo/os/$arch
## Japan
Server = http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch

4-2.baseシステム等のインストール

以下のコマンドでbase 及びbase-develグループ、btrfsのユーティリティをインストールします。

# pacstrap /mnt base base-devel btrfs-progs

4-3.fstabの作成

以下のコマンドを実行して fstab を生成します。

# genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab

4-4.chroot

以下のコマンドを実行して新しくインストールしたシステムにchrootします。

# arch-chroot /mnt

4-5.timezoneの設定

以下のコマンドを実行してtimezoneを日本に設定します。

# ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

併せて、以下のコマンドでハードウェアクロックを調整します。

# hwclock --systohc --utc

4-6.localeの設定

/etc/locale.genを編集して、en_US.UTF UTF-8とja_JP.UTF UTF-8のコメントを解除します。

en_US.UTF-8.UTF-8
ja_JP.UTF-8.UTF-8

その後に、locale-genのコマンドを実行します。

# locale-gen

ロケールを /etc/locale.conf で設定します。

# echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf

JISキーボードを使用している場合はJISキーボードを以下のコマンドでコンソールキーマップを設定します。

# echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf

4-7.hostnameの設定

以下のコマンドを実行してhostnameを設定します。以下の【ホストネーム】は設定したいhostnameに適宜変更してください。

# echo 【ホストネーム】 > /etc/hostname

同じhostnameを/etc/hostsにも記述します。

127.0.0.1	localhost.localdomain	localhost
::1		localhost.localdomain	localhost
127.0.1.1 【ホストネーム】.localdomain 【ホストネーム】

4-8.ネットワークの有効化

以下のコマンドでdhcpcdサービスを有効化します。

# systemctl enable dhcpcd.service

4-9.initramfs イメージの作成

以下のコマンドでinitramfsのイメージを作成します。

# mkinitcpio -p linux

4-10.rootパスワードの設定

以下のコマンドでrootパスワードを設定します。

# passwd

4-11.systemd-bootの設定

4-11-1.systemd-bootの追加

以下のコマンドにてデフォルトブートエントリとして systemd-boot が追加します。

# bootctl --path=/boot install

4-11-2.systemd-bootの基本設定

/boot/loader/loader.confを以下のように編集します。

 
default arch
timeout 4
editor 0

4-11-3.PARTUUIDの確認

以下のコマンドを実行して、/dev/sda2のPARTUUIDを調べます。

# blkid

4-11-4.ブートエントリの追加

表示されたPARTUUIDを元に/boot/loader/entries/arch.confを以下のように編集します。

title Arch Linux
linux /vmlinuz-linux 
initrd /initramfs-linux.img
options root=PARTUUID=【4-11.3で調べた/dev/sda2のPARTUUID】 rw

4-11-5.マイクロコードのアップデート有効化

以下の手順はIntel の CPU を使う場合のみ実施します。AMDのCPUを利用する場合は、不要です。以下のコマンドで intel-ucode パッケージをインストールします。

pacman -S intel-ucode

4-11.4で編集した/boot/loader/entries/arch.confを以下のように編集して、マイクロコードのアップデートを有効にします。

 
title Arch
Linux linux
/vmlinuz-linux
initrd /intel-ucode.img
initrd /initramfs-linux.img
options root=PARTUUID=【4-11.3で調べた/dev/sda2のPARTUUID】  rw

4-12.再起動

Arch Linuxのインストール自体は以上で完了ですので、以下のコマンドで再起動します。

# exit
# umount -R /mnt
# reboot

インストールメディアを取り除いて、root アカウントと4-10で設定したパスワードで新しいシステムにログインします。

終わりに

この記事ではbtrfs構成のArch Linuxのインストール方法を紹介しました。

Arch Linuxのインストール手順は、UbuntuやCentOSと違い、複雑ですが、慣れると何を行っているのかが分かるようになり、勉強にはもってこいです。

上記手順でbtrfs構成のArch Linuxを作成できると思いますので、少しでも参考になれば嬉しいです。

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